全国の仲間から実績投稿があがってきています。交通事故外傷で最大勢力であるむち打ち・頚椎捻挫・腰椎捻挫での14級9号認定は数が多すぎて投稿を控えざるをえません。それでもレアな障害、先鋭的な取り組みなど、弁護士他士業の皆様からも好評をいただいおります。また、最近の行政書士HPを見ると似たような実績ページが増えたようで、もし影響を与えたとしたら光栄なことです。なにより被害者の皆様にご自身の解決に向けて役に立つ情報となり、ダイナミックな現場の空気を感じて頂けれたら幸いです。

 では本日の投稿を!

 

自動車保険に精通し、保険会社・代理店・契約者の機微を理解した者に成しうる解決事例。

 

【事案】

<自動車直進中、カーブでスリップし、対向車線に停車中のバスに衝突する。その際、左足首をダッシュボード下に挟み、脛骨内果、腓骨頸部を骨折し、距骨から関節脱臼した。   【問題点】  100:0事故で相手に何も請求できない。業務中事故なので労災で治療費はカバーできた。しかし会社の車両は掛金節約のため人身傷害特約も搭乗者傷害保険も付けていない。会社も「対人、対物賠償のみ。労災以外、何もおりる保険はない」との認識。肝心の代理店さんも付保している自損事故保険の請求に気付かない状況。また自社車両の修理費損害に憤慨し、ケガから復職不能の被害者に対し、会社も保険使用に協力的ではない。 【立証ポイント】  まず会社の責任者、代理店、保険会社に丁寧に説明を行い、保険使用の道筋を作る。自損事故保険の請求など誰も慣れておらず、まして自分で契約していない会社の自動車保険となると、ほとんどがそのまま泣き寝入りのケースと思う。本件解決の肝はここにありです。  後遺障害立証はいつも通り、医師面談を行い、関節可動域の計測に立合う。しかし記載された計測値に誤りがあり、毎度のことですが後日計測値の修正をお願いした。併せて労災の後遺障害診断書も仕上げた。手続き上、労災のレセプト開示請求を行い、自社認定へ漕ぎ着ける。保険会社の担当、代理店と何度か電話で協議し、10級11号を抑える。  自損事故特約から後遺障害で10級=280万円、入院と通院で536000円、合計3336000円を確保。そして労災からは支給調整のない満額の後遺障害給付を得る。自損事故保険の給付は逸失利益と同視できるものではなく単なる傷害保険です!と主張した。これも本件のもう一つのポイント。  このように身近に保険に精通する者がいるかいないか、間違いのない専門家に依頼するかで大きく運命を分けるのです。弊事務所に相談する前は、どこの法律相談からも「0円」と回答されていたのです。  ちなみに会社は保険金の入った被害者から車両の修理費を回収できました。これが会社の協力を引き出す一番のポイントだったかもしれません。    上記内容を実績ページに投稿しました。苦労の様子は下の過去記事をご覧下さい。   本件に類似の事故 ⇒ https://www.jiko110-akb.com/diary/%e6%9c%80%e5%be%8c%e3%81%ae%e7%a0%a6%e3%80%80%e8%87%aa%e6%90%8d%e4%ba%8b%e6%95%85%e4%bf%9d%e9%99%ba/