20140405083346 土曜は甲府、日曜は松本で相談会でした。弁護士2名と一緒に、あたかも巡業です。それぞれ11数名の相談者がいらっしゃいました。今回はむち打ち被害が多かったようです。もっとも交通事故外傷の60%はむち打ちです。今回は7割位がむち打ちだったので多く感じたまでです。

(写真は桜と信玄公)この日は信玄祭りでした
 

 今回印象に残ったのは傷病名についてではありません。すでに受任している法律家さんの対応です。のんびりしているでは済まされない、倫理的に問題のある話が目立ちました。

 特に問題だったのは受任後ただちに被害者請求を行ったものの、その後賠償交渉を進めず、そのまま放置されている被害者さんです。障害等級は3級です。つまり依頼された法律家は自賠責保険から2219万円を委任請求にて受領しているはずです。しかし依頼者の「お金はいつ入るのでしょうか?」という質問に対し、「最後に精算します。現在異議申し立てを検討しています。待って下さい」と昨年12月に返答したのみ、そして不自然なことに2219万円には一切触れていません。依頼者は重度の障害で事故以来3年半復職できません。現在、生活は窮乏しています。しかし自賠責保険金の支払いはおろか、保険金の存在すら説明されていません。これはつまり・・・。

 この相談者さんには依頼した法律家に対しすみやかに自賠責保険の支払いを求めるようアドバイスしました。しかしどのような顛末になるかとても心配です。倫理観が乏しい仕事をしている法律家・・実は水面下にたくさんいるのではないでしょうか。交通事故被害者の2次被害と思える話によく出くわすのです。これは都会、地方関係ないように思います。
 

 2日間、地方都市の色濃い相談者さん達でした。笑い話として、帰りがけ受付に「本物の弁護士さんでしょうか?」と心配して気をもんでいた方もいらしたようです。 そんなに怪しかったかなぁ?