何度も甲府に行きながら初の「躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)」訪問。現在は武田神社となっており、甲府では観光コース最初のポイントです。ここは武田信玄の居城として有名です。外堀や大手門が遺構として残っています。
本日の病院同行はすぐ近くの整形外科です。アポまでの時間がありましたのでようやく訪問がかないました。
宝物殿で特別公開されていたのは「風林火山」の旗の実物です。
武田と言えば「風林火山」、これは孫子の兵法からの引用で、「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」・・・疾(と)きこと風の如く、徐(しず )かなること林の如し、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、動かざること山の如し」と読みます。用兵、軍隊運用の要、目指すべきスタイルでしょうか。自然の事象に例えて説明されています。
さて、本日の医師もむち打ちや交通事故外傷について、例えを引用し説明していただきました。
「なぜ交通事故の場合、痛みが長引くか?」について・・・
”例えばジェットコースターに乗った時、車に追突される以上の衝撃を首に受けても、楽しい事をした場合の「痛い」なのでそれほど気にならないでしょ。でも被害を受けた事故では痛みをネガティブに捉えるので、脳が過剰に痛みを感じてしまう。またスキーに行った後、転倒や筋肉痛でひどい痛みにさらされても、心地よい思い出と共にある痛みだから、またすぐにスキーの出かけるよね。”
わかり易い例えです。保険会社もデータから説明しています。「自損事故でケガをした場合と被害事故でケガをした場合を比べると、同程度のケガでも治療期間が1:5の比率、つまり被害事故の方が治癒まで5倍も長くかかる」とのことです。
被害者意識・・・よくわかる気持ちですが、人間は感情、つまり脳の働きにより同じケガでも痛み・苦しみのメーターが違うのです。これは交通事故賠償で保険会社が被害者に厳しい目を向ける最大の理由です。むち打ちを「交通賠償病」とまで呼んでいます。被害者も自らが置かれている立場、向けられている目を理解し、冷静に対処していかなければならないのです。
さすが甲州、風林火山から記事が書けました。