【事案】

自転車で横断歩道を横断中、自動車の衝突を受け転倒、自転車と路面に足部を挟まれ足部を痛めた。レントゲンを撮影、骨折がなかったので挫創、打撲などの診断名が並んだ。   【問題点】

異常な痛みからMRI撮影し、それを受けて足部の専門医に転院、リスフラン関節損傷の診断名に至った。しかし、後の後遺障害申請で「非該当」の結果が返ってきた。

【立証ポイント】

相談を受けた弁護士から医療調査の依頼となった。画像を再検証したが、炎症は分かるが明確な損傷とは言い切れない。14級に標準を下げ、画像所見より治療経緯を丁寧に説明した申立書を提出した。これで自賠責は重たい腰を上げたのか、2院に対しての医療照会・回答書が戻った。早速、それぞれの医師に経緯と所見を記載頂いた。

これで勝負が決まるので、回答書の記載内容に修正をお願いして慎重に完成させて提出した。リスフラン関節損傷の事実や程度はさておき、症状の一貫性から14級だけは認めて頂いた。その後、訴訟にて解決となった。   (令和5年5月)  

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 先日、所用があって、汐留まで。復路は都営浅草線の新橋駅までは地下伝いなので、寒空を避けることができます。その地下街の途中の広場に爆音が鳴り響いていました。6人組アイドルグループのミニライブが催されていたようです。

   100人位の人だかりです。それほど有名アイドルではないようです。テレビなどに出ることなく、地下でイベント・・まさに地下アイドル!後方でオタ芸?で踊っているファンが数人、そっちの方が面白かったです。

 さて、日本にこのようなアイドルの卵というべき女子グループがどれくらいあるのでしょうか。調べてみると、事務所に所属しているだけで500組もあるそうです。それ以外を含めると、一体、何千何万の女の子がスターを目指しているのでしょうか・・大変に狭き門です。もう、東大合格や甲子園出場レベルの難易度と思います。

 わずか1分の足止めでしたが、狭き門に挑むその心意気に想いを馳せつつ、足早にその場を去りました。早く帰って、たまった洗濯を片付けなければなりません。夢を目指す娘達と違い、こっちはひっつめの主婦のように生活に追われています。  

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 弊所への死亡事故の相談は、年に平均1~2件でしょうか。最近では、令和5年に2件、今年も2件、受任となりました。

 死亡事故では、秋葉の医療調査はほとんど生じません。99%弁護士の仕事になります。それでも、わずかに書類収集を担うこともあります。また、原因調査と言いますが、事故現場の実調をすることもあります。事故状況の詳細は、後に弁護士が開示する刑事記録で足りますが、被害者側としても検証すべきことがあります。今年、解決の2例を挙げておきます。   わずかでもお役に立ちたいと思っています   死亡:急性硬膜下血腫(80代女性・神奈川県)   死亡:胸腹部外傷(40代男性・埼玉県)  

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 ひと昔前と違って、ネットで検索すれば、あらゆる傷病名の解説にたどり着く事が可能です。交通事故で痛めた、ご自身のケガについて容易に調べることができます。ただし、それが医師の診断を伴った診断名であったとしても、自賠責保険は、画像から判断します。画像上、損傷が明瞭にわかるものでなければ、認定をくれないのです。

 その診断名として、足部ではリスフラン関節損傷をよく見かけます。本件も医師の診断名はガン無視で「非該当」となりました。何とか取り繕い、再請求で14級を付けましたが、毎度毎度、厳しいものです。

画像上、微妙なケースは私たちがお手伝いしないと・・等級を取るのは絶望的に困難かと思います  

非該当⇒14級9号:リスフラン関節損傷 異議申立(30代男性・東京都)

  【事案】

自転車で横断歩道を横断中、自動車の衝突を受け転倒、自転車と路面に足部を挟まれ足部を痛めた。レントゲンを撮影、骨折がなかったので挫創、打撲などの診断名が並んだ。   【問題点】

異常な痛みからMRI撮影し、それを受けて足部の専門医に転院、リスフラン関節損傷の診断名に至った。しかし、後の後遺障害申請で「非該当」の結果が返ってきた。 続きを読む »

【事案】

原付バイクで交差点を横断の際、右方よりの自動車と衝突、受傷したもの。救急搬送され、診断名は外傷性クモ膜下出血、頚椎・胸椎骨折、右鎖骨骨折、左肩鎖関節脱臼、肋骨骨折、右橈骨遠位端骨折、左小指基節骨骨折、右第3指骨折、右腓骨遠位端骨折など・・。

【問題点】

被害者バイク側に一時停止があり、大けがを負いながら、半分以上の過失減額が予想された。幸い、労災が適用され、治療費は減額なく済んだ。また、人身傷害への加入があり、過失分の回収余地はあった。

その前に、たくさんの受傷部位から、後遺障害を漏らさず認定させなければならない。    【立証ポイント】

画像から判断されるので、とくに作業なく、認定となった。 自覚症状としても、首を曲げると音が鳴る程度であったので、11級で良しとした。

(令和5年1月)   ※ 併合のため、他部位の認定を分離しています。    

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【事案】

原付バイクで交差点を横断の際、右方よりの自動車と衝突、受傷したもの。救急搬送され、診断名は外傷性クモ膜下出血、頚椎・胸椎骨折、右鎖骨骨折、左肩鎖関節脱臼、肋骨骨折、右橈骨遠位端骨折、左小指基節骨骨折、右第3指骨折、右腓骨遠位端骨折など・・。

【問題点】

被害者バイク側に一時停止があり、大けがを負いながら、半分以上の過失減額が予想された。幸い、労災が適用され、治療費は減額なく済んだ。また、人身傷害への加入があり、過失分の回収余地はあった。

その前に、たくさんの受傷部位から、後遺障害を漏らさず認定させなければならない。とくに嗅覚・味覚の減退なども重なり、耳鼻科の受診・検査も必要であった。    【立証ポイント】

すべての部位について各科ごと医師面談を進めた。高次脳機能障害の程度としては9級に合致するかどうかであった。一方、主治医は以前にお世話になった医師で、診断書の記載内容や傾向が読めたことが何かと助けになった。また、ご家族から日常生活の変化を丁寧に聞き取り、精密な文章を作成・添付した。

結果として、上肢の機能障害は厳しいジャッジで等級を逃すも、高次脳機能障害は、神経系統の障害として総合的に重くみて頂き、7級まで届いた。

逆に、労災では苦戦を強いられ、自賠責の結果とは逆に、高次脳が軽く、肩関節の機能障害を認めるめる内容であった。

その後の賠償請求は、裁判基準での全額回収を目指し、訴訟前提で試算を重ねたが、高次脳の等級維持に懸念があり、人身傷害の回収額をみて、訴訟断念とした。   (令和5年1月)   ※ 併合のため、他部位の認定を分離しています。   

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【事案】

二輪車で走行中、左斜面の敷地から落下物があり、その衝突を受けて受傷。どうやら前腕が折れたよう。敷地の持ち主は警察が調べてくれたそうで、その会社に対して賠償請求することになった。   【問題点】

その企業は、真正面から責任を認めないようだが、治療費含めわずかな賠償には応じてくれるよう。しかし、その額がほとんどお見舞い金程度・・みかねたご親戚が秋葉を紹介下さった。交通事故として、弁護士と共にしっかり解決の道筋をつけなければなりません。   【立証ポイント】

賠償金の多寡、その根幹を握るものは後遺障害に他なりません。まず、折れた橈骨の状態を確認、プレート固定後の癒合状態は良好であることから、「14級9号に落ちるか・・」と思ったが、尺骨の茎状突起が折れて骨片化していることに気づいた。

毎度のことですが、医師は「橈骨遠位端骨折」の治療をするのみで、尺骨はスルーの状態です。医師面談で、秋葉から尺骨茎状突起の骨片化を指摘、診断名に加えるとともに、後遺障害診断書の作成をお願いした。

自賠責保険のような審査機関を欠くので、労災認定基準の資料、自賠責保険での認定例を添付、相手会社の反応を待った。ほどなく相手会社の顧問弁護士を通じて、12級の慰謝料や逸失利益をほぼ認めた額が回答された。

連携弁護士が粘り強く交渉を重ね、私達が介入する前の提示額から、およそ8倍以上の金額に引き上げて解決となった。

(令和6年11月)  

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第4位 羽田空港 自衛隊機・民間機の衝突事故  

   飛行機の過失割合はどうなるのか?    能登地震の翌日1月2日、羽田空港に着陸したJAL516便と、離陸のために誤って滑走路上に進入していた海上保安庁(海保)の航空機が滑走路上で衝突、その両機が炎上しました。JAL機の乗客・乗員379人は全員無事でしたが、海保機の6人の内5人が死亡でした。日本航空での死亡事故は123便墜落事故以来38年4か月ぶりのこと。海保機は、前日の能登半島地震の支援に向かう途中であったとのこと。2024年の幕開けは大災害・大事故でした。

   現在も原因調査が進んでいますが、航空機の地上での衝突事故、複合的な要素による事故と報道されています。事故の原因として、管制の指示ミスは絶対に問われると思いますが、JAL旅客機と自衛隊機の3者について、その過失割合はどうなるのでしょうか・・これが私の注目ポイントです。自動車事故に同じく、優先滑走路側のJALにも前方不注意で-10%となるのでしょうか?

 航空機事故では再保険で多くの保険会社が責任担保しますが、本件JALの幹事会社はAIGとのことです。    

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第3位 能登地震

   地震保険の保険金支払額 (2024年3月31日現在 損保協会集計)    1位~2位の事件は前年からの激震でしたが、能登地方は2024年の幕開けに大地震に見舞われました。あれから早くも1年です。年々、災害での保険金支払い額の記録更新が続く日本列島です。地震は、地震保険の付保率が地域ごとに違い、実は台風などの水害の支払いの方が甚大だったりします。 それでは、統計を見てみましょう。      現在も支払いが続いていますが、保険金支払いが落ち着いた3カ月で、744億円に上っています。多いのか少ないのか・・・では、かつての地震、その支払額は以下の通り。能登は7位です。やはり、1兆2894億円の東北がダントツです。   続きを読む »

第2位 大手4社カルテル問題

   社外で他社社員と会うな!    2023年末、金融庁より、保険料カルテル問題をめぐって損害保険大手4社に行政処分が下った。立ち入り検査を実施せず、各社が提出した報告資料に基づいて手続きを進める異例の処分で、東京日動、損保ジャパン、三井住友、あいおいニッセイ同和の4社が対象。各社は主に大手企業向けの共同保険や官公庁向けの保険で、提示する保険料の水準や団体割引率を担当者間で事前に調整したり、引き受ける条件や幹事会社をすり合わせたりした疑いがある。そして、年明けの2024年、その処分はそれほど報道されず粛々と進みました。

 昨年、いくつか代理業協会の新年会に参加しましたが、毎年列席するはずの主要4社の社員が見当たりません。どうやら、カルテル問題を受けて、「社外で他社の社員と接触しないように!」としていたようです。

 カルテルや談合は公平な経済活動を阻害するものです。一方、建築業界では、決して悪一辺倒ではないこともあります。大きな工事を引き受けた建設会社が、抱き合わせで利益の少ない仕事を入札するなど、話し合いから業界の秩序と公共性に寄与することもあるようです。損保業界でも、古い慣習ながら、掛金の競争から業界全体の地盤沈下を防ぐ目的が根底にあると思います。しかし、時は令和、「不適切にもほどがある」とされるのです。経営陣の多くは、昭和生まれですが、もう、昭和の常識は次々と変化しているのです。このカルテル問題はじめ、今までは黙認されてきたことが通じなくなった・・・損保業界においても一つの象徴に思えます。 

   つづく  

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 今年を振り返りたいと思います。業界では事件が多く、数年後、「2024年は損保業界が変わった潮目の年」とされそうです。僭越ではありますが、秋葉の筆により昨年を振り返ってみたいと思います。今回ランクインした事件のいくつかは、2024年より前に発端している長期的な問題でした。  

第1位 ビックモーター不正請求事件と損保ジャパン、その後 

    自賠責保険の手数料が明るみに・・・    事件自体は2023年の報道ですが、2024年までの顛末をまとめます。すでに2022年8月、ビッグモーター(以後、BM)による保険金不正請求と、その不正事実を知りながらも保険会社が取引しているとの内部告発から、2022年初旬に損保ジャパン(以後、損J)、東京海上日動、三井住友に対して調査が実施された。その結果、不正事案が発覚し、BM側に追及すると、「作業員のミスによるもので意図的なものでない」と回答された。損Jは、組織的関与はないものとしたが、東海日動と三井住友は再調査を求めていたという。同年7月、BM社内では東京海上と三井住友の自賠責の取り扱いを停止するよう指示があったとされる。同月下旬、事故車の修理紹介を停止していた前述3社のうち、損Jだけが修理紹介を再開した(損Jは独り勝ちと思ったのか?)。

 その後、不正の事実が次々と明らかになり、2023年の報道で全国民が知るところになった。BMの経営陣は退職、2024年会社は分割され、WECARSに社名変更、伊藤忠が引継ぎ、当面は損害賠償などの後始末に追われています。

 一方、損Jには、金融庁より業務改善命令を発出された。損JはBMの不正請求を知らなかったとしているが(損Jのアジャスターはそんな間抜けではない)、金融庁は「知らなかったこと自体が(子会社管理上の)問題だ」と指摘した(とぼけるな!とは言われなかったが)。損Jとしては、白川社長の辞任で責任を示した形だが、他社が手を引いた後も継続取引したことが、実に悪目立ち、損Jのイメージダウンは決定的となった。損JからBMの出向者は、2004年11月から2023年3月までに43人いるが、報告書では不正請求に関与していないと結論づけている(立場上、見て見ぬふりはあったと思いますが・・)。

 通常、自動車の修理費について異常に厳しく査定する損Jですが、BMは特別に「査定なしの修理費支払い」をするなど、BMから上がる自賠責保険の為に「正確で公平な損害賠償を実現する」損保の矜持を捨てたのです。本来、社員は皆、真面目で優秀な損保マンです。今後、信頼回復に時間をかけて取り組んで頂きたいものです。

 また、今回の事件で明るみとなったのは、自賠責保険の収益です。自賠責保険は、国土交通省管轄の強制保険であり、公的制度と言えます。その契約事務を任意保険会社に委託しています。その手数料ですが・・・代理店さんには、昨年少し上がりましたが1735円、保険会社へは社費として1件あたり5056円です。現在、自家用普通自動車の掛金が17650円ですから、そのうち実に31%が損保への手数料なのです。普通の消費者感覚として、代理店が領収書を切って、保険会社が証券を発行するだけ、その手間賃としては高額に思えてなりません。BMは最盛期、年間10万台の販売です。これだけでも、損Jは毎年5億円を超える収益、さらに車検の際の契約も加われば莫大な利益です。これを独り占めしたかった・・・この事件の根底に「自賠責保険の収益と見返り」の構図があったと思います。

 そして、全国の中古車店舗前は“草ぼうぼう”になりました。 続きを読む »

 手根不安定症(しゅこんふあんていしょう)

(1)病態

 手根骨脱臼・骨折に伴う、外傷性の二次性疾患のことです。手根骨は2列に配列された8つの小さな骨が、関節と靭帯で結合して構成されていますが、手根不安定症は、それぞれを連結する靭帯が断裂あるいは弛緩することにより、発症します。

 手関節の可動域制限、運動時痛、握力の低下、有痛性のクリック音等の症状をもたらす症候群を、手根不安定症といいます。やはり、通常のXPでは見逃されることが多く、専門医によるMRI、各種ストレス撮影や関節造影検査などで立証しなければなりません。   (2)対策

 本来の捻挫とは、靭帯、半月板、関節包、腱などの軟部組織の部分的な損傷のことです。今でも、XPで骨折や脱臼が認められないものは単なる捻挫の扱いで、治療が軽視されています。手がジクジク痛み、握力が低下しているときは、受傷から2ヶ月以内に、専門医を受診することをお勧めします。

 確かに、数週間の安静、固定で治癒するものが多数であることも事実ですが、不十分な固定と、その後の不適切なリハビリにより、部分的な損傷が完全な断裂に発展することや、本当は、完全に断裂していて、手術以外の治療では、改善が得られないものの見落としも発生しています。   (3)後遺障害のポイント 

Ⅰ.

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 キーンベック病 = 月状骨軟化症(げつじょうこつなんかしょう)

(1)病態

 キーンベック病は、月状骨無腐性壊死・月状骨軟化症とも呼ばれており、外傷後だけでなく、振動ドリル等で手を酷使する人、大工、農林漁業などで、手をよく使う人にも発症しています。

 月状骨は、周囲が軟骨に囲まれており、血行に乏しく、容易に壊死するのです。交通事故では、前腕骨、橈骨、尺骨の脱臼や骨折により、2つの骨のバランスが崩れ、手関節内で月状骨にかかる圧力が強くなり、二次的障害として発症しています。

 また、月状骨の不顕性骨折を見落としたことで、キーンベック病を発症することも予想されます。症状は、手首の疼痛、痛みを原因とした手関節の可動域制限、握力の低下です。月状骨が潰れる外傷で、初期では、血行不良により、XPやMRIで月状骨の輝度変化が出現します。末期には、無腐性壊死となり、潰れて扁平化します。 ↑ 末期の月状骨は、潰れて扁平化します

  (2)治療

 軽症では、サポーターの装用や、手を休ませることで、改善が得られます。重症例では、橈骨、尺骨のバランスを整える骨切り術が行われていま。そこでまひどくしないよう、専門医の受診を急ぐべきと思います。   (3)後遺障害のポイント

Ⅰ.

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 依頼者さまのお悩みで少なくないものの一つに、被害者感情があります。

 弁護士含め私達の仕事は、正当な補償を勝ち取ることです。実利ある解決とは、金銭の多寡に他なりません。しかし、加害者に対してのモヤモヤした感情のやりどころは・・と逡巡してしまうのです

 賠償金で被害感情を拭うしかないのですが、簡単に割り切ることができないものです。ついには、「お金の問題ではないのです(怒)!」と言う方もおります。

 私達のできることは、被害者感情の解消や気持ちの整理ではありません。ただ、しっかり賠償金を確保して、できるだけ早く解決させることです。また、刑罰においても、加害者への処分は検察が判断し、裁判となれば、裁判所が決定することです。被害者参加制度もできましたが、基本的に被害者抜きに進むものです。

 交通事故の解決とは、身も蓋もない言い方ですが、「お金の問題です」。負の感情を持ち続けることは、決して健全ではありません。賠償金を得て、1日も早く、平穏な日常を取り戻していただくことが一番です。私たちにできる励ましの言葉としては・・車好きの人であれば「賠償金でレクサス買いましょうよ」、旅行好きの人には「賠償金入ったらハワイに行きましょうよ」など、具体的な目標を提案しています。不謹慎な物言いですが、それが意外と気持ちを前向きにさせる効果があったと思います。

        

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一年間ありがとうございました

 

以下の期間、お休みをいただきます    2024年12月28日(土)~ 2025年1月5日(日)

 

 お休みの期間はメール相談のみ対応させていただきます。お返事に2~3日ほどご猶予頂ければと思います。

 

 

 良いお年を!

 

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 昨日の続きです。事件の顛末と、高次脳機能障害以外の認定、3部位を紹介します。    人身傷害へ裁判基準の慰謝料・逸失利益を回収するため、裁判前提で進めてきましたが・・ご本人が復職されて回復が進んでいること、労災で高次脳機能障害がほとんど認められなかったことで、訴訟上、後遺障害等級の維持が危ぶまれます。裁判での実質審議を避けるか、チャレンジするか・・ご本人・ご家族、弁護士と慎重に協議を重ねました。そして、人身傷害の低い基準ながら、その支払いで矛を収めることが得策と判断しました。    自賠責保険は早々と3カ月で認定を取りましたが、労災・障害給付の申請と続く審査請求、人身傷害の提示待ち・・・これらで2年近く徒過しました。長期間の苦しい戦いでした。    難しいコントロールとなりました    高次脳機能障害以外の主な認定結果は以下の通りです。    12級5号:肩鎖関節脱臼   11級7号:第2頚椎骨折   14級相当:嗅覚障害  

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 本件もいつの通り、漏らさず等級をつける作業を進めました。しかし、高次脳機能障害の判定で自賠責が7級、労災が14級と大きな解離がありました。労災は審査請求をしましたが、頑固にも認めず・・・認定基準の違いと言うよりは、文章審査の自賠責と顧問医の面談での違いがでたと思います。

 高次脳機能障害の場合、それが軽度であれば、一見は健常者と変わらないが、家族や職場で長期間にわたり観察した結果、事故前後の変化がわかる障害です。それをたった一回の診察で労災の医師が診察するのです。その医師は、脳外科ではなく整形外科の医師かもしれません。高次脳機能障害の臨床経験などないと思います。その(素人?)判断に憤慨しています。

 これは以前から懸念を持っていた問題です。逆に自賠責の認定結果をみて、右に倣えのような判定をする顧問医も多いものです。顧問医の素養に当り外れがある、とは言いすぎでしょうか。それだけ、高次脳機能障害の判定は簡単ではないのです。弊所としては、軽度の高次脳機能障害の場合、新たな労災対策を強いられる次第です。   1勝1敗でしょうか・・  

7級4号:高次脳機能障害(60代女性・神奈川県)

【事案】

原付バイクで交差点を横断の際、右方よりの自動車と衝突、受傷したもの。救急搬送され、診断名は外傷性クモ膜下出血、頚椎・胸椎骨折、右鎖骨骨折、左肩鎖関節脱臼、肋骨骨折、右橈骨遠位端骨折、左小指基節骨骨折、右第3指骨折、右腓骨遠位端骨折など・・。

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 他の自動車からの積載物、あるいは家屋や施設からの落下物による交通事故も少なくありません。たいては、加害者となる者に賠償保険がありますが、ない場合もあります。その場合、賠償請求は簡単ではありません。弁護士の助力が求められます。

 また、それ以前の問題として、損害調査を徹底しなければなりません。本件の場合、その診断名は、橈骨遠位端骨折と尺骨茎状突起骨折でした。後者は秋葉事務所の得意な傷病名ですから、適切な診断書と画像所見を揃えて進めました。    ☞ 上肢の後遺障害 ㉛ 尺骨茎状突起骨折    相手が保険会社でない場合、その支払い能力に疑問が生じますが、そこそこの企業であれば、顧問弁護士がおりますので、交渉は可能と思います。   相手がまともな会社なら、丁寧に立証すれば話は進みます。  

企業への賠償 12級8号:尺骨茎状突起骨折(50代男性・神奈川県)

【事案】

二輪車で走行中、左斜面の敷地から落下物があり、その衝突を受けて受傷。どうやら前腕が折れたよう。敷地の持ち主は警察が調べてくれたそうで、その会社に対して賠償請求することになった。   【問題点】

その企業は、真正面から責任を認めないようだが、治療費含めわずかな賠償には応じてくれるよう。しかし、その額がほとんどお見舞い金程度・・みかねたご親戚が秋葉を紹介下さった。交通事故として、弁護士と共にしっかり解決の道筋をつけなければなりません。   【立証ポイント】

賠償金の多寡、その根幹を握るものは後遺障害に他なりません。まず、折れた橈骨の状態を確認、プレート固定後の癒合状態は良好であることから、「14級9号に落ちるか・・」と思ったが、尺骨の茎状突起が折れて骨片化していることに気づいた。

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 朝の病院同行で、メトロ八丁堀駅から銀座で銀座線に乗り換えるため、ホーム最後尾の車両に乗りました。銀座線利用の場合、これがデフォなわけですが、最後尾の車両は女性専用! 朝に乗ることは稀で、気づきませんでした。

 築地まで気づかず、次の東銀座でようやく異変を感じました。なんで女性ばかり乗っているのかなぁ・・と。あっ、やばい、女性専用時間だった。さぞ、変な目で見られているだろうと思いきや、乗客は皆スマホに夢中のようで、刺さるような視線は皆無でした。間違って乗り込んだおっさん一匹など気にもならないか、もしかすると、わかっていても知らぬふりをしてくれたのかもしれません。    さて、本日も町田グランベリーパークという、神奈川県屈指のおしゃれな駅に降り立ちました。巨大ツリーを写メに残しました。今年も1カ月を切りました。ラストスパートです。

 

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 コロナで世の中が変わってしまったことの一つに、会社の行事としての飲み会の激減があると思います。昭和の頃は、12月の忘年会は3~4件スケジュールされたものです。

 ささやかですが、事務所近くで行いました。関係の先生方と、今回は代理店さんをゲストにご参列頂きました。代理店さんは昔の仲間なので、気兼ねなくともに料理を囲みました。30年来、一緒に仕事関係が続くことは、そうないと思います。日頃の感謝を忘れていはいけないと思いました。

 お店は、おなじみ事務所裏手の「柚」さん。今年は2度お世話になりました。

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