(1)病態と治療

      コーレス骨折・スミス骨折は、橈骨遠位端骨折のことです。橈骨は上腕2本の骨の親指側の骨です。遠位端とは、その手関節に近い部分のことです。大まかにいえば橈骨遠位端骨折ですが、その折れた方向によって、それぞれ名前が付けられています。医師によって診断名にバラつきがあります。印象では、コーレス・スミスのように折れ方がはっきりしていない場合、橈骨遠位端骨折と付けているようです。   手の甲側に折れた=コーレス骨折    手のひら側に折れた=スミス骨折    倒れたとき、手をついた際、橈骨遠位端骨折が生じますが、手のつき方で折れた方向が2分します。転倒時に手の平をついて倒れたときは、Colles(コーレス)骨折、手の甲をついて倒れたときは、Smith(スミス)骨折となるようです。

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