尺骨鉤状突起骨折(しゃくこつこうじょうとっきこっせつ)
(1)病態
上腕骨遠位端部を尺骨が受け入れる形状で、肘関節は構成されています。交通事故では、転倒した時に手をついて、尺骨の鉤状突起骨折を発症することが多いのです。尺骨鉤状突起骨折は、主として肘の脱臼に合併、若しくは肘関節を脱臼するほどの外力を受けた際に上腕骨の関節面=上腕骨滑車と尺骨の鉤状突起が衝突して骨折したものです。 Grade Ⅰ 鉤状突起先端部の剥離骨折 Grade Ⅱ 25%以上50%以下、骨片に関節包と上腕筋の一部が剥がれたもの Grade Ⅲ ...