交通事故を扱う行政書士は、この5年位で随分減ったと思います。やはり、軽傷事案まで積極的に扱う弁護士事務所が増えたことが、最も影響したと思います。さらに、交通事故数そのものの減少、それもコロナ下の影響もあったと思います。そのような中、かつて賠償交渉に手を染めた行政書士の退場が続き、自賠責保険の請求に特化した生き残り組も、一部の専門性を備えた事務所だけが、なんとか食いつないでいるのが現況と思います。 先日、福岡県の行政書士が整骨院と共に、保険金詐欺で捕まったニュースを観ました。架空の交通事故を作り上げての詐欺ですから、悪質性が際立っています。かつて、整骨院・接骨院との連携について、不安を覚えた記事を書きました。10年前のことです。今回の悪質性はその想像を超えています。 👉 整骨院・接骨院との連携を考察 ③ 👉 整骨院・接骨院との連携を考察 ④ 整骨院・接骨院の不正ですが、一時、取り締まり強化で減少したかに見えましたが、ここ最近増えたように思います。おかげで、接骨院等に通った被害者さんに対して、「本当にこの日数通いましたか?」など、ご依頼者さまや接骨院を疑うような、大変に無礼な質問をすることになりました。
また、非弁問題で挙げられる行政書士もすっかり減ったと思いきや、悪質な詐欺でパクられる・・接骨院・整骨院と連携をしている先生にとって、他人事では済まされません。今後、保険会社から疑いの目が強くなると思います。秋葉事務所は開設以来、病院などから医証を回収する立場上、治療機関とは一線を引いてきました。必要以上の関係は、その医証に疑いが生じるからに他なりません。 ここ2年、行政書士会から交通事故業務・研修の講師が続いています。毎度、業際問題は避けて通れませんが、犯罪行為まではさすがに・・行政書士のコンプライアンスや品位どころの話ではありません。今回の事件は、柔道整復師と行政書士、悪の枢軸の完成形と言えます。このような事件を目にするたび、暗たんたる気持ちになります。
牢屋で施術? 初犯なら執行猶予がつくと思いますが・・