楔状骨々折(けつじょうこつこっせつ)
(1)病態
ネットでは、ほとんどが疲労骨折として質問されていますが、交通事故110番の相談例として、
① 自転車で走行中、軽四輪車の追突を受け、前方に飛ばされ、着地の際、右足関節を強く捻転し、足関節内果骨折に第1楔状骨々折を合併した経験則があります。
② トラックから荷物の積み降ろし中、荷物の足への落下で、第1楔状骨の単独骨折を経験しています。受傷時に、前足部を強制的に底屈された状態で第1楔状骨の直上に直達外力が加わると、同部に応力が集中し、単独骨折も予想されるのです。 (2)症状
痛みと腫れ、皮下出血も見られ、直後は歩行困難です。 (3)治療
XP、CTで確定診断できます。整復位を保持できないものは、小さなスクリューで内固定し、周囲の靱帯を縫合します。術後6週で、スクリューは抜釘し、アーチサポートを装着してリハビリが行われます。平均的には、術後10週でリハビリは終了します。 (4)後遺障害のポイント Ⅰ.