足根骨 足底腱膜炎(そくていけんまくえん) (1)病態
足底腱膜炎は、先の足底腱膜断裂の前段階、足底筋の一部の断裂や炎症です。
足底筋はアーチ状の構造を持つ足の骨に対して、弓の弦のように張られていて、ジャンプや走ることで、足が受ける衝撃を吸収する役目を担っています。足底筋膜炎は主に、踵の骨の周辺に発生し、痛みを引き起こします。 (2)症状
足底腱膜炎の主な症状は、かかと周辺の痛みです。この痛みは、踵を地面に付けたときに、増強します。 (3)治療
足底筋膜炎の治癒は、個人差、年齢差がありますが、早ければ3カ月、長くて2、3年です。
非ステロイド性抗炎症剤、NSAIDsやステロイド剤の投与で炎症の悪化を抑え、マッサージ、ストレッチ運動などで痛みを緩和させるリハビリが続けられ、日常歩行には、アーチサポートやヒールカップといった、足の構造を支援する装具を装着することもあります。 (4)後遺障害のポイント Ⅰ.