それはズバリ、多少の変形が残ろうと、手術を避けるからです。
手術には、多少のリスクはつきものです。感染症の危険だけではなく、全身麻酔による事故です。それは、麻酔後、意識が戻らないこと、麻痺の残存などが挙げられます。医師としては、命の危険や深刻な障害とならない程の、ましてや鎖骨の変形程度でリスクを冒したくないのです。そのような事情から、高齢者の鎖骨骨折は、変形を残しやすいと言えるのです。 本件でも、外部装具(クラビクルバンド等)で固定、保存療法としました。外見上、明確な変形は残さなかったのですが、レントゲン上、手術回避によって癒合部には変形が残っていました。その辺を評価してくれたようです。 鎖骨認定、全勝中です!
12級5号:鎖骨遠位端骨折(70代女性・千葉県)
続きを読む »