都内の宿所としているマンションの階段(共用部)ですが、ここで煙草を吸う人が多いようで、「禁止」の張り紙がしてあります。にもかかわらず、時折、吸い殻を見かけます。投げ捨てられた吸い殻に、マンション住民の民度が計れそうです。もし、人が見ていたら、吸い殻をきちんと処分するはずです。それなりの会社に勤めていて、周囲の評判も良い人であっても、人が見ていなければ・・ポイ捨てしているのかもしれません。
現在、10月からの欠員に備えて、事務員の求人をしています。毎度、大勢の応募を頂き、有難いことですが、1~2名を除きお断りすることなります。これには毎度、心が痛みます。お断りの際は、郵送による履歴書であれば、個人情報保護の観点だけではなく、ご本人の再利用を考慮して、ご返送しています。最近はネット上で募集を管理できますので、メールのやり取りが中心となっています。この場合も、謝絶の際はテンプレートを貼り付けるだけではなく、自らの言葉でお返事するよう心掛けています。これは、私が自らに課すルールです。
中には、何十件と断られている方もいるでしょう。どうか、心折れずに頑張って欲しいと思います。実は、ここでも人間性が発揮されます。謝絶の通知に対して、お返事をしてくれる人が稀に存在します。およそ20~30人に1人位でしょうか。断られたのなら、その会社などどうでもいいはずです。返事をしたところで何の得もありません。しかし、その人の中のルールが許さないのでしょう。思わず、不採用を撤回、採用したくなります。損得抜きの行動、人の見ていない所での振る舞いこそ、人間性がわかるものです。
キリスト教社会では、「神様が見ている」とし、人の見ていない所での行いを規律し、道徳心の拠り所としています。これは、イスラム教社会や仏教社会においても類似した考え方があります。どの社会や宗教でも、昔から「人が見ていなくても天が見ている」と教えられてきました。子供の頃はそれを守るものですが、だんだん、「誰も見てやしない」と気づきます。そこで踏みとどまるか否かは、自身が持つ美徳=マイルールを持っているかにかかっていると思います。
何事も損得で判断せず、自らを律する掟を持つことは大事だと思います。これは、かつて上司に教わったことに通じます。損保代理店の経営に必要な3つのことです。これは、あらゆる業種に共通するはずです。とくに独立自営を志す者にとって、シンプルな指標になると思います。
1、豊富な業務知識 2、高い交渉力 3、(経営)理念
理念とは、セオリー(持論)、イムズ(主義)を包括しますが、マイルールとも解する事もできます。このマイルール、時には融通の利かない頑固さを欠点とするかもしれませんが、その人の行動や生き様を示す、人を人たらしめる要素です。損得抜きに持っていたいものです。
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