相変わらず、他方面から様々なご相談が入って参ります。頼って頂くことは、私達の日頃の活動への評価でもあり、仕事冥利に尽きます。
しかしながら、インターネットからの相談は確実に減った感があります。仲間内や連携士業の皆さんにも聞いてみると、同様の傾向です。やはり、大手の弁護士事務所がネット集客を独占しているのでしょうか。それは確かではありますが、ネット検索をすると、たくさんの交通事故相談がひしめき合っています。10年前はおろか、5年前に比べても競争は拡大していると思います。ネットの世界は宣伝過多の真っ只中だと思います。 私達の救いは、ご紹介の案件で、それは年々増加しています。一つ一つの仕事を丁寧に積み重ねてきたことが、尻上がりの成果を呼んでいます。ネット広告はそれとは逆の成果を辿ります。被害者さんは藁を掴む思いでスマホを検索します。信頼できそうな、実力がありそうな、家から近い、などを吟味して相談、依頼へ進みます。しかし、実際に依頼してみると、一定数は「広告とは違う」と感じることが生じます。解決に至っても、「こんなものかな」と満足度が低い場合、恐らく、再度の依頼や紹介はないでしょう。ネット集客は資本力が物を言いますが、やはり、結果・満足度は実力次第です。広告先行のやり方は商売上、理にかなっていますが、同時に対応力・実力を磨いていかなければ、長期的な収益にかげりが見えてくるはずです。
それでも、生まれて初めて事故に遭うであろう被害者にとって、広告からしか選択の余地がないことが多いはずです。広告に予算を投入すること、どの業界でも必須の営業戦略であることは間違いありません。これが、私達のような小事務所には最大の課題と言えます。限られた予算でいかに事務所の良さをアピールするか? 日々の努力と工夫が必要です。