先週土曜の相談会の所感を。参加者は5名と少なかったのですが、高次脳機能障害のご相談が2件あり、ボリューム感はありました。
毎度の愚痴ではありますが、毎回複数、弁護士に委任済みの被害者さんがおります。今回も例外なく、既に契約した弁護士が何もしてくれない、説明がわからないなど、対応に不満を持っておりました。無理もありません、HPで「交通事故に強い」とうたっていても、担当した弁護士は高次脳機能障害の扱いなどめったにないか、あるいは初めてなのです。さらに、損害賠償の場面まで、病院対応、検査誘致、諸手続きなどまったくの素人です。被害者にあれこれ場当たり的なアドバイスはしますが、結局、等級がでるまで待っていますの姿勢なのです。
何度も訴えておりますが、高次脳機能障害など繊細な立証が望まれる傷病名の場合、バッチをつけているだけの素人に任せてしまっては、解決までの苦労は目に見えています。等級によってはご本人、ご家族の一生がかかっているのです。慎重に弁護士を選ぶことはもちろん、間違った選択をしてしまったら、弁護士交代を厭わずにと思います。 どの業種に言えますが、宣伝文句と実力は別です。クリーニング屋さん、大工さんも、その技術や対応に差があるように、残念ながらこの原則は弁護士や病院にも当てはまるのです。私達は、その双方に毎日のように出入りしているのでわかるのです。マーフィーの法則にも「優秀2割、ダメ2割、どっちつかずが6割」などと・・。
交通事故解決に向けてのロードマップは計画的に進める必要があります。最後の賠償交渉や裁判の前に、やっておかねば取り返しのつかないことがたくさんあるのです。毎回、相談会でのため息でした。