埼玉から今の事務所に移って足掛け6年、5回目の桜です。今年も首都高速の真上、祝橋公園の桜が満開を迎えました。本日も手抜き記事ですが、お許し下さい。
この季節、お弁当タイムは近隣のサラリーマン、OLさんで一杯です。夜は飲ん兵衛が深夜まではしゃいで、ちょっとした喧騒となっています。
旧電通本社ビルをバックに今年、事務所の引越しを予定しています。この桜も最後かな。
【事案】
2輪車で直進道路で走行していたところ、左後方から合流してきた自動車と衝突、受傷した。直後、救急搬送され、距骨粉砕骨折(足関節脱臼骨折)、母趾基節骨骨折、と診断された。
【問題点】
加害者は任意保険に入っていなかった為、労災で治療費を確保することになった。骨折した箇所を創外固定したが、術後に感染症を発症する。デブリドマン洗浄し、抗生剤治療を実施、骨折箇所の癒合を待ちつつ、リハビリを続けることになった。
さらに、運が悪いことに、本件は労災の規定上、術後150日経過のリハビリ治療費は支給中止と決定された。感染症の為、骨の癒合が遅れた理由から、主治医に治療の継続を労災に伝えて頂くが、労災はそれでもリハビリ代を出さなかった。
【立証ポイント】
被害者さんと骨癒合まで辛抱の日々が続いた。
骨の癒合が確認できたと同時に症状固定し、診断書に可動域制限を細かくまとめて頂く。本件では足関節、母趾関節の可動域制限が残ったが、このままではリハビリ不足による筋拘縮によるものと自賠責が判断する恐れがあった。したがって、診断書では表現しきれないこれまでの治療努力や具体的な症状について日常面、仕事面での各支障を別紙にまとめて被害者請求を実施した。
その結果、自賠責は、可動域制限は本件骨折によるものと認め、足関節の機能障害で10級11号、母趾関節は12級12号、(同一系統の併合による)9級相当が認定された。
(平成30年2月)