金曜日から首都圏会議の会場入り、前夜に打ち合わせです。そして翌日朝9:00から夜7:00まで合計18名の相談者の対応となりました。 今回も盛りだくさんの傷病名です。数日前からメールで問題点を抽出している相談者さんはテキパキと解決への段取りの話となります。しかし電話で急に予約した方はその過程がないため、一から話を聞かなければなりません。特に終盤は相談者が詰まってしまい、お待たせしてしまったご相談者さんにはご迷惑をおかけしました(無料なんで許してね)。
今回の感想をいくつか
〇 脳の不思議
高次脳機能障害の立証で最初の関門は「障害認定の3要件」です。高次脳機能障害となりうる 1、診断名 2、意識障害 3、画像所見 です。これが欠ける、軽い、曖昧 で障害が否定されてしまう件も多く、立証に大変な苦労を強いられる方がいます。 しかし、一方でこれら3要件が揃いながら自覚症状もなく、深刻な障害を残さずに回復する方も多いのです。心配なので念のため本人・家族と面談を行いました・・・頭部に大ケガを負いながら障害を残さず本当に良かったと思います。わずかな損傷でも大変な障害を負う方もいる中で、人体の(脳の)不思議を感じます。
〇 忙しい方は病院に通えない
交通事故で受傷したからと言って会社を休んでゆっくり治療ができる方ばかりではありません。会社勤務、自営問わず、責任のある仕事に就いている方は痛みを抱えながら仕事を行い、合間に通院するのが精一杯なのです。結果として十分な治療を行えず症状固定を迎えたとしても、治療実績が少ない為、障害なし=非該当とされるケースがあります。「仕事ができるのだから大したケガではない」との判断もできますが、被害者にもそれぞれ事情があります。その事情を申述書として提出するようアドバイスを行います。・・・うまく審査の方に伝わるといいな ♪
〇 なんとか自力で!
無料相談としながら契約へ誘導するようなことはしません。多くの法律事務所で無料相談を行っていますが、結局有料契約へ誘致する為の窓口業務?なんて対応も多く聞きます。今回も事故状況から自賠責保険だけが頼りの被害者がおりました。十分な賠償金は得られないと想定します。その場合は行政書士や弁護士が有償でお手伝いする(お金がかかる)ことに馴染みません。なんとか自力で手続きを進められるよう、説明だけではなくビデオや書籍、あるいは徒手検査で必死に解決手続きのレクチャーを行います。 上手く進められるといいな♪
というわけで10時間があっという間に過ぎ去ります。 翌日は都内某所で研修会の打ち合わせ。実り多い出会い・相談となりました。