2、問題解決能力 (理解力、判断能力) 3、遂行能力 (作業負荷に対する持続力・持久能力) 4、社会行動能力 (社会適合性、協調性)
これら、4能力について6段階評価をして障害等級を判定します。したがって、これらの設備をもち、言語聴覚士等専門家のいる病院にて検査をする必要があります。診断書に「高次脳機能障害」、「脳神経障害」、「認知障害」と書かれているだけでは、なんの判定もできません。残念ながら、この神経心理学が可能な病院は非常に限られています。「治療」と「障害立証」は別であることを強く認識して下さい。 たくさんある検査の中から、実際に見学もしくは体験?した検査を挙げてみます。 ■ 知能テスト ① ミニメンタルステート検査(MMSE) ② 長谷川式簡易痴呆スケール(HDS-R) 見当識、注意力、言語、模写などの認知、計算などを観察します。「今日は何月何日ですか?」「ここの場所は?」など簡単な質問に答えてもらいます。10分程度でできる簡単な検査です。正常な人であれば、30点満点でほぼ満点になります。
この二つの検査は、高齢者の認知症やアルツハイマー型認知症の簡易検査として用いられています。高次脳機能障害の場合はベッドサイドでも実施可能なので、受傷初期に実施されるようです。本格的な検査は、ある程度の回復をみせてからです。それらの検査は③以降になります。 令和5年のコラム 👉 長谷川 和夫 ...